【概 要】
「尿たんぱくがみつかった」「尿の色が濃い」「トイレが近い」「健康診断でクレアチニン値が高いといわれた」「このままだと人工透析になるといわれ不安だ」・・・これらは「慢性腎臓病」の患者さんや疑うべき症状のある方が共通して抱く心配事です。
腎臓は、血液をろ過して不要になった老廃物をこし取り、尿として体外に排出する重要な臓器です。体液の量やミネラルバランスを整え、体内環境を常に一定に保つのも、腎臓の働きです。慢性腎臓病は、腎臓の働きが低下した状態や、尿の中にたんぱくが漏れ出る状態(たんぱく尿)などの総称で、慢性的に経過するすべての腎臓病を指します。病院での治療は「対症療法」が中心で、「慢性腎臓病」の根本原因を解決するものではなく、症状の完治は困難といわれます。
それでは、病状が進行した人は人工透析という治療法を選択するしかないのでしょうか?そこで本書では、慢性腎臓病に有効な東洋医学による治療に着目しました。人の身体に本来備わっている自然治癒力を高め、病気を治していくのです。そして、慢性腎臓病の症状や原因、現代医学における治療法を解説すると共に、慢性腎臓病に対応した自然成分と病気の進行を抑える運動療法についても詳しく紹介しています。
内科医 前島和博 監修
メディカルライター 恒松健二 著