【概 要】
「足の動脈硬化」というのは、足の血管に動脈硬化が起こり、血管が狭くなって酸素や栄養素が十分に行きわたらなくなることによって痛みやシビレが生じることで、正式には「(下肢)閉塞性動脈硬化症」または「末梢動脈疾患」と呼ばれます。悪化すると、心筋梗塞や脳卒中などの危険な病気に進展しやすくなるほか、血管が詰まって足の先が壊死を起こし、切断しなければならないこともある病気です。
「足の動脈硬化」は最初に足に冷感やシビレ、痛みなどが起こるようになり、次第に、歩くと、足が痛くなって歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになる「間欠性(かんけつせい)跛行(はこう)」という症状が現れてきます。遅くとも「間欠性跛行」が見られるようになった段階で適切な治療を受けずに放置しておくと5年後には約30%の人が命を落とすというデータもあります。
本書では、「足の動脈硬化」の症状、原因、治療、症状を緩和する自然成分などを事細かく紹介しています。
薬学博士 鈴木郁功 監修
メディカルライター 大山涼 著