【概 要】
私たちが不快に感じる自覚症状のなかで、男女ともに訴える人が最も多いのが「腰痛」です。その数は、なんと1000万人以上。10人に1人が悩まされている、まさに「国民病」です。近年、中高年の間で急速に増加し懸念されている「脊柱管狭窄症」は腰痛を引き起こす大きな原因の一つで、腰椎(背骨の腰の部分)の内部を通る脊柱管という管が狭くなって、しびれや痛みが出る病気です。
「脊柱管狭窄症」の最初に出る症状は「下肢の痛み」や「両足のしびれ」です。他にも「足底の異常感覚」「排尿障害」「脱力感」、また坐骨神経痛のような「腰から脚への痛みやしびれ」などの症状が出ることがあります。そして、最も特徴的なのが「間欠性跛行」です。しばらく歩くと下肢のしびれや痛みで歩けなくなってしまうが、少し休むと痛みが治まりまた歩けるようになる・・・これを繰り返す症状です。
本書では、自然治癒力を高めることによって、脊柱管狭窄症のつらい症状を改善に導くことをお伝えします。また、脊柱管狭窄症の症状や治療法などについて解説し、運動療法や「身体にやさしく、おだやかに」症状を改善する、脊柱管狭窄症に対応した自然成分についても詳しくふれています。
薬学博士 鈴木郁功 監修
メディカルライター 石川雅晶 著