【概 要】
「焼けるような痛みを感じる」「患部に電気が走っている」「衣服がこすれるだけで飛び上がるほどの激痛がある」・・・帯状疱疹は、発症後7~10日で水疱がカサブタとなり、2~3週間で皮膚の症状も治まります。ところが帯状疱疹ウイルスは、体内で活性化して増殖し始めたときから、神経を傷つけ変性させることがあります。そして破壊された神経は修復されずに、その部位に痛みが続きます。
また、神経が破壊されていない場合でも、痛みの感覚を脳が覚えていて、軽く触れたり風が当たったりというような軽い刺激で激痛を感じてしまう異常な知覚過敏状態が起きることもあります。これが帯状疱疹の後遺症、帯状疱疹後神経痛です。
本書では、正しい帯状疱疹後神経痛の知識を得ていただくために、検査や診断、薬の詳細や副作用、最新の治療法を掲載しています。そして、必要以上に不安や恐怖を感じないよう、わかりやすく、帯状疱疹後神経痛の「なぜ・なに」にお答えします。
医学博士 鷹羽裕之 監修
メディカルライター 山崎友理子 著