【概 要】
歳を重ねることが原因で起きる肉体の変化、爪のトラブルも例外ではありません。例えば、その色です。健康で若い人の爪は薄いピンク色をしていて、ツヤもあります。ところが歳を重ねていくごとに白っぽくなったり、ざらついたり、時には変形してしまうことすら珍しくありません。
爪は皮膚とほぼ同質の構造をしています。そこに栄養を送るのは毛細血管です。歳をとると血の巡りが悪くなり、栄養の滞りが爪を変質させ、弱くさせてしまいます。また、医療機関で治療を受けていったん良くなっても、時間がたつと同じ症状が出てしまうというケースが多いのが爪トラブルの特徴でもあります。
爪トラブルは爪そのものに原因がある場合と、体全体の何らかの不具合が爪に集中的に現れるものに分けられます。本書では、爪トラブル全般についての説明と対処法について説明していきますが、特に後者に重きをおいた構成となっております。トラブルの原因を元から断ち、アンチエイジングにもつながる爪トラブル解消法です。
医学博士 鷹羽裕之 監修
メディカルライター 嶋田倫子 著