【概 要】
近年、耳鳴りや難聴で悩む人が増えているといわれています。また、耳鳴りが起きる場合は、同時に難聴を伴っていることが多くあります。
耳は外耳、中耳、内耳に分けられます。このうち、内耳には音を感じる蝸牛(かぎゅう)と重力に対する頭の位置や頭の運動を感じる三半規管や前庭からなります。耳鳴り・難聴は蝸牛にある感覚細胞に何らかの障害が起きることから発生すると考えられています。そのため、通常とは違った異常な刺激を出し、聴神経に伝わるため、周囲の音は聞こえにくいのに、異常な音が聞こえると考えられます。
耳鳴りや難聴の原因の根底には、加齢やストレスなどによる細胞機能の低下があります。耳鳴りや難聴を発症した後も、細胞機能が衰えた状態が続いているのです。つまり、細胞機能を向上させることが、症状を改善する近道と言えます。
そこで本書では、本来私たちが生まれながらにして持つ「自然治癒力」を活性化する天然成分を活用した「からだにやさしく、おだやかな」改善法を提案します。
さらに、耳鳴りや難聴の症状と原因、検査法、治療法などを詳しく解説し、耳鳴りや難聴の症状や現状における治療法について紹介しています。
内科医 前島和博 監修
メディカルライター 神谷彰 著