【概 要】
手は優雅かつ繊細に働き、その構造は複雑です。私たちは毎日手を使って生活していますので、病気になればとても困ります。最近、親指から薬指までがしびれて痛む「手根管症候群」という病気が、中高年女性の間で急増しています。「手根管症候群」の症状は人によって様々ですが、多くの場合、手指がしびれ、時には電気が流れるような痛みが走ります。手の親指から薬指までの4本だけがしびれ、小指や手の甲などには症状が出ません。「ボタンがうまく掛けられない」「物がつかめない」など、日常生活に支障をきたすやっかいな病気です。「腱鞘炎」や「頚椎症」などと間違われることも多く、一般にはまだあまり知られていません。
そこで本書では、「手根管症候群」の症状やと発症のメカニズム、現状における治療法についてわかりやすく解説いたします。また、“体にやさしく、おだやかに”「手根管症候群」の症状を改善する天然成分についても詳しくふれています。また、それらの天然成分の活用によって、つらい痛みから解放された方々のお話も紹介しています。
内科医 野原良二 監修
メディカルライター 沢村圭二 著